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17・杉本恭一(LA-PPISCH)VS 片岡健一(フレデリック)
渋谷・屋根裏対談

あの過激さには今でも、影響を受けてっから。

5/2に発売されるフレデリックの3rdにレピッシュのマグミが参加!何故?というキミに送る渋谷・屋根裏後期の爆笑ウラ話。現場に常に居合わせたライター中込嬢をホストに、同じカマのメシを食った恭一&片岡対談だ!!


ヒロトもマグミも来た爆笑レコーディング秘話

レピッシュとロンドンタイムス。この2バンドが揃うと、ロクなことがない……という伝説があった。今から6年前、'85年のことである。

その後ロンドンタイムスは解散したが、ボーカルだった片岡と、ベースの岩島を中心に新バンド、フレデリックを結成。現在、ノリにノッて活動中。レピッシュは……まァ書くまでもないな。ということで、多少は大人になったかもしれない2人の対談が、今、はじまろうとしているのだった……。
――それでですね、今日は昔を振り返りつつ、さまざまな出来事を語っていただこうと。
片岡「そうなるとホラ、やっぱり“つぼ八事件(※1)”の話になっちゃうから」
恭一「アハアハアハ」
片岡「だから考えたの。まずはミムラさん(※2)の話だよね。あの人、オモシロいんだよ〜。今回のレコーディング(※3)でさ、最終日にヒロト(※4)がバイクで遊びに来たんだ。そしたら急に、出てくる料理(※5)がよくなっちゃってサァ。でも、その時はどうしてなのかまだ気づかなかった」
――ああ、最終日ということもあるし。
片岡「うん。それで、みんなでマージャンしてたらさ、ミムラさんが来て、『サインください』って言うんだよ。だから『あ、じゃあ書きます』って言ったら、『いや、キミじゃなくて…』(笑)。失礼なこと言われちゃってさあ」
恭一「あのオッチャン有名人に弱ええんだよ。バービーとか安全地帯とか来た時も、えらい喜んでたらしいぞ(笑)」
――そういえば今回のフレデリックのアルバムに、レピッシュのマグミさんがトランペットで参加しているんですよね。
恭一「アイツ、どうやった?」
片岡「いやあ、バッチシ」
恭一「そうかあ。いや、前々回のレコーディングの時さ、N.Y.レコーディングしたやん。その時、プロデューサーのトッド(※6)がさ、マグミのトランペットになると悲しそうな顔になるんだよ(笑)。で、トランペットが入らない曲だと、とたんに嬉しそうになんの(笑)」
――アハハ。でもあんまし笑えないっスね。ところで最初の話題にもどりたいのですが、お2人が知り合ったのは。
片岡「渋谷・屋根裏(※7)の“ジャスト・ア・ビート・ショウ(※8)”だったねえ」
恭一「そうそう。あれのレコーディング・ライブで、はじめて一緒に演ったんだよ。でも、その前に、俺らロンタイ(※9)見に行ったんだよ。やっぱり屋根裏だったんだけど、でもナゼか“英国新聞(※10)”という名前で出てたんだよね。それで俺達、感動してサ。今でも覚えてんのが、まずサンペイ君(※11)だけ出て来るんだよ。んで、やけに明るく振るまって“ヤァ、みんなァ”とか言って“ヤァ”で始まんの。でも、ライブも終わりのほうになってくると、サンペイ君が狂って“テメェらブタだ!死ねェ〜!!”とか言って、客を蹴散らして終わっちゃってさ。俺は『何なんだコレはー!』(笑)と思ったね。アリャーカッコ良かったよ異様に(笑)。マグミなんて今でもあの影響を受けてっからね。ウチはみんな影響受けたよ、アレには(笑)」
片岡「いや、僕らだってレピッシュのライブにはずいぶん感動させてもらったよ。熊本スカ(※12)でやった、ハゲチャビンとか、最高だよ!」
恭一「熊本スカか。あれも屋根裏だったね。でもああゆう変名のきっかけも君達のせいなんだよ。英国新聞のさ。これも今だに影響受けて、HGZ(※13)とかやってるからねえ(笑)」
片岡「そういえばさ、その屋根裏のビートショウで対バンした時のこと覚えてる?キーボード同志で張り合っちゃってサァ」
恭一「そうそう。だけん、ロンタイのキーボードのカメさん(※14)が顔白ぬりのスカート姿だったやろ。そいで現ちゃん考えたらしいよ。考えた上で…」
片岡「現ちゃん顔を赤ぬりして(笑)。それで2人で『白オニ〜、赤オニ〜』とか言ってんの。2人ともスカートはいて(笑)。キーボードの人らって、そういうのが好きなのかなあ(笑)」
恭一「ヘンだよねえ、あの人達(笑)。でも1番ヘンなのはサンペイ君だけどね。だいたいあの“つぼ八”の時にしたってさあ」
片岡「いや〜、なんか、よくわかんないうちに、ケンカがはじまってたんだよネェ〜」

ついに明かされる!! 狂乱の中野“つぼ八”事件

恭一「だからアレは、みんなで楽しく飲んでたら、サンペイ君が口かどっか切ってさ、“サンペイが(知らない奴に)殴られた!”っていう話になって、みんな怒っちゃって、そいつらを最後の最後までイジメぬいたあげくに、実はサンペイ君が先に殴りかかって起きた事件だったというのが後日やっとわかって!」
片岡「ハハハハハー。中野のつぼ八(現白木屋)だったんだよね。おまわりさんが来ちゃって、パトカー乗っちゃつて、アハハハー」
――要点を要約しますと、ロンタイ、レピッシュ、イエッツの'86年早稲田祭ライブでの合同打ち上げの20数名と、相手側約3名がケンカして……エスカレートして交番までおまわりに連れて行かれたあげく、それでもおさまりがつかなくなって、ついにパトカーで代表者のサンペイさんと相手方、1人が警察まで行っちゃったという(笑)
片岡「そうそう。それでまた連れて行かれた警察で『ミュージシャンなのか?ミュージシャンは大麻とかやってるからなあ』とか言われて、カバンの中を調べられちゃってサァ。話が全然関係ないほうにいっちゃってんの。ひどいよネェ。それで僕なんか先に家に帰ってたら電話がかかって来て、どうやって調べたんだか『今、相手の家の前にいるけど、どうする?ヤル?』とか言って(笑)。あれ、現ちゃんだっけ?」
恭一「カメさんだよカメさん!(笑)それで『サンペイの許しも得た!みんなトコトンまでヤローぜーっ!!(笑)。アリャもうホントにタチの悪い酔っぱらいだったな(笑)」
片岡「ほんとだよね。みんな警官にまで思いっきり喰ってかかっちゃって、酔っ払って何が悪いんだあー!!とか言ってるし(笑)。あん時、でも一番凄かったのは現ちゃんだよね」
恭一「いや。俺が一番凄いと思ったのは、バイチ(※15)!あの、普段ものすごく大人しいヤツが“ウグオワーッ!!”とか叫んでて、みんなにはがいじめにされてんの(笑)」
――ほンとにもう、みんなヘンなとこで団結力が強いから、あんなことになって(笑)
片岡「あん時のケンカの相手さ、たしか池田君って名前だったんだよ。そんで彼もロックやってたんだよ(笑)。どうしてるかな、今」

とまァ、いけしゃあしゃあとしたものですが、だんだん、もうコレ以上書けないようなネタばっかになって来ましたので、この辺で切り上げようかと思います。メンゴ。最後に2人の話題で盛り上がった計画を発表しておきましょう。
片岡「でもさァ、また、あの時みたいにジャスト・ア・ビートショウ、やりたいよね」
恭一「やりたいねェ。でももう渋谷・屋根裏がないけんね、どこがいい? フレデリックとレピッシュと、ジャンプス(※16)とブルーハーツだぞ。やっぱロフトかねえ(笑)。そういえばブルーハーツとはじめて話したのもビートショウでさ、その頃誰も知っとる人がおらんで、楽屋で居心地悪い思いしてたらさ、いきなりヒロトがやって来て『クッキー喰わんかー。オレの誕生日を一緒に祝うてくれー』(笑)。アイツは優しいな(笑)」
片岡「うん。気を遣うヤツなんだよね。だからビートショウ復活、ブルーハーツもダイジョウブだよ(笑)。そんで打ち上げは……」
恭一「清龍(※17)貸し切り!」
片岡「いいねェ。キマリだ!(笑)」

※1 '86年早大学園祭出演後の打ち上げで起こった事件。詳細は本文中で。
※2 両バンドが共に使用した伊豆のスタジオ責任者か?
   変な人物として一部で有名になっているらしい。
※3 フレデリックの3rdアルバム。
※4 もち、ブルーハーツのヒロト。
※5 合宿なので食事付きなのだ。
※6 トッド・ラングレン。ミュージシャンとしても超有名。
※7 渋谷にあった今や伝説のライブ・ハウス。名前は下北沢に受けつがれる。
※8 その屋根裏を中心に行われていたシリーズ・ギグ。同名アルバムも発売された。
   ブルーハーツ、ジャンプス、ロンドンタイムス、レピッシュが参加。
※9 ロンドンタイムスの略称。
※10 ロンタイの覆面バンド(?)。
※11 片岡さんの愛称。故林家三平のマネをしていたためという説が濃厚。
※12 レピッシュ最初の覆面バンド。マグミがハゲかつらにホウキを持って
   ヒゲダンスのテーマで登場した。
   渋谷・屋根裏がツブれる直前のライブでの事(主催はイエッツの池上)。
※13 マグミ、恭一とスカ・パラの冷弁田、ピロウズのシンイチロウによる
   謎のオス・パンク・バンド。
※14 現フレデリックのマネジャー。顔色の悪さで有名。
※15 ロンタイのキーボーディスト。当時、顔を白ヌリにしたうえ女装していた。
   現在フレデリックのサポートとしてライブ、レコードに参加。
※16 “ジャスト〜”の創始者バンド。
※17 彼らの打ち上げの定番だった。超安くて超マズイ事で有名である。

(文/中込智子)
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