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09・フレデリック インタビュー
FREDERICK

元ロンドン・タイムスの片岡健一と岩島篤を中心に、昨年2月に結成されたフレデリック。パワフルなリズムと繊細な旋律が同居するポップなナンバーは、聞く者に不思議な浮遊感を感じさせてくれる。サウンド全体の印象はあくまでも優しく暖かい。

現在ライブは2ヵ月に1本程度と非常にマイペースで活動は行われているが、かつてのロンドン・タイムスを知る者にはこのマイペースぶりがかなり奇妙なものに映るようだ。ブルーハーツ、レピッシュらと共に当時のライヴハウス・ブーム、ビート・バンド・ブームを築き、メジャー・デビュー寸前までいきながら87年末に突如解散したロンドン・タイムス。その2ヵ月後にフレデリックとして活動再開した時には、以前のような荒々しさや攻撃性はすっかり影をひそめていた。現在も楽曲のほとんどを手がけているボーカルの片岡は次のように語った。
「メッセージのようなものを歌ったとしますよね。例えば怒りとか反抗とか。観客は当然それに応えてくれるわけですよ。で、そういった事を繰り返している内に、いつの間にか観客の求めてるものを歌ってあげようとして曲なり詞なりを作っている自分に気づいたんです。それで……もともと自分が何を歌いたかったのかわからなくなつてきたんですよね」
「だから同じ経験をしたバンドもたくさんあると思うんですよ。きっと彼らは、それでも続けていく事によって何らかの答えを見つけ出していったと思うんですけど、僕達は一度全てを白紙にする事によって答えを出そうと」

フレデリックの現在の方向性は、「自然体の音楽」だという。とにかく今は、自分個人にとってリアリティのある歌を、“僕ら”ではなく“僕”を歌いたいと片岡は語っていた。
「でも観客に伝えたい、共感してもらいたい部分がないわけではないです。ただ今はそれを模索中って感じですかね。そいうう意味でも今はまだ試行錯誤の段階かもしれないですね」

(文/中本浩二)
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