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01・時代を揺るがすストリートの煽動者たち
THE LONDON TIMES
宝島(1987.3.1号)より

「解せねえ」うっくつを歌に封印した

「普通に会話してるより、歌で表現した方がおもしろいと思った」ことがきっかけで結成されたロンドンタイムスは、何よりも詞を大切に捉えたバンドだ。
だからといって、もっともらしいことを朗々と歌うわけではない。
「やたらでかいとこばかり見て、身の回りの重要なことを忘れてる気がして」いる彼らが歌うのは、自分を取り巻く日常であり、日常の中に埋もれていまいそうな自分である。

バンドの詞を手がけているボーカルの片岡は言う。
「常日頃からアルバイトとかして蓄積された“解せねえなあ”っていうのを自然に歌っているんですけど」― 誰もが一度はつぶやく一言、社会に対して抱く疑問を忘れていくのが大人だとしたら、彼らはそれだけ純粋だといえるかもしれない。

昨年は自分達で企画した豊島公会堂でのコンサートやキャプテン・レコードからリリースしたミニLP「無気力な時代」等に代表されるように、特に活発な動きがあったと同時に“自信のついた”年だったという。
「今年はあかぬけする段階だと思いますね」
「前向きに考えるっていうことがプロなのかもしれないし、なおさらデカイことをやりたい。」
あまりにもこだわりがなくなってきているミュージック・シーンにおいて、彼らの、無意味な詞を否定し、あくまでも詞を聴かせようとするポリシーは、新しいビート・バンド時代の到来を予感させる。
「ボクたちは、これが人生っていう感じでやってるし、特に意識してないです」
「NHKの『あかるい仲間』みたいな世界をクソくらえ!と思いつつ、どっかで寂しさを感じたり、そんな自分がイヤだったりとか(笑)、まあ、ひねくれもんなんですよ」

自分に素直になる、素直さゆえにひねくれるのか。
ロンドンタイムスは、今という世代をビートに刻みつけて歌う。それをメッセージというのかどうかわからないけれど、彼らの言葉を求める人が増えつつあることだけは確かだ。
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